2023年02月28日

シンクライアントor ファット - FAT PCが注目されている理由 –

初めて「FAT PC」という単語を聞いた人は、「なんだ?太ったパソコン?」と思うのではないでしょうか。

しかし、これはデータやアプリケーションをPCのローカルに保持しないPCがシン(やせた)クライアントと呼ばれ始めたことに起因する呼び方になります。こうしたシンクライアントに対して、データやアプリケーションをローカルに保持している従来通りのPCは、ファットクライアント(FAT PC)と呼ばれるようになりました。

Thin(シン)クライアントに対してFAT PC(ファット クライアント)と対比させて呼んでいるということです。

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一般的にシンクライアントはPC側では最小限の処理を行い、ほとんどはサーバ側で行います。端末にデータを残さないので、テレワーク時の情報漏洩対策にも効果的とされています。しかし、こうしたメリットがある一方で、ネットワーク負荷がかかったり、オフラインでは使えなかったりとのいくつかのデメリットもあります。

そして今はシンクライアント環境を実現するソリューションであるVDI(仮想デスクトップ)などのテレワーク基盤がありますが、仮想デスクトップを導入するとパソコン端末は、一般的にアクセス集中でレスポンスが遅くなる、Web会議のソフトウェア等が利用できない等、運用面においてはバージョンの混在などで運用管理が複雑なものとなり負荷増大などVDI導入後にIT基盤の再評価など課題が顕在化してくるお話も伺っております。

一方、FAT PCはそのパソコン自体の能力(処理能力やデータ保存)のまま利用できるのでシンクライアント端末よりも利用者側としては使いやすいものです。

作業効率を落とさないで快適にPCを利用することができるFAT PCへの回帰があり、そしてセキュアな状態にしておくことができれば安全にリモートワークを推進できるということで、セキュア FAT PCの導入や関心が寄せられています。

 

 

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